ぞーいといっしょ!#5 V字型陣形編【講師:なさすせんせい】

登場人物
- ぞーいちゃん(ゾーイ): 好奇心のかたまりで、言動が突拍子もない。だけどその無邪気さにみんなが癒される生徒役。
- なさすせんせい(ナサス): 理論派で落ち着いた集団戦の先生。昔話が好きで、時々授業が長くなるが、戦術には熱心な頼れる存在。
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「やっほー!今日はT1が得意な集団戦の形、V字型について学んでいくよ〜!T1がどうして世界一になれたのか、その秘密の一つがこの戦術なんだって!めちゃくちゃ楽しみ〜!」

「うむ、V字型はT1の集団戦における戦術的な柔軟性の象徴だ。これを理解することで、君もプロの戦術に一歩近づけるぞ。」
目次
この記事では、T1のV字型戦術を理解するために、**「Catch・Damage・All-round編」**の考え方を基に解説を進めます。この編で紹介した各役割の特徴を知っておくことが、V字型の戦術を深く理解するためには重要ですので、もしまだ読んでいない方は先にそちらを確認しておくと、よりスムーズに理解できるでしょう。
Catch・Damage・All-round編の記事はこちら
1. V字型の基本形

「V字型の最も面白い特徴は、陣形を前後ではなく、左右に分けるところだ。
普通、集団戦では事前にフロントラインとバックラインを前後に分けて配置することが多い。」

「へぇ〜、普通はそんな感じなんだ!でも、T1のV字型はそれをしないんだよね?」

「その通りだ。V字型はあえてフロントラインとバックラインを最初に決めない。左右に分かれたVのような形の初期陣形を使い、相手の動きを見てから、どちらがフロントラインになるべきか、どちらがバックラインになるべきかを決めるんだ。」

「え〜!?相手の動き次第で変えちゃうなんて、めっちゃ柔軟だね!でも、それって難しくないの?」

「確かに簡単ではないが、それがT1の強みだ。この方法なら、相手がどちらに仕掛けても、仕掛けられた側が敵のフロントラインに対して防御を固め、逆側が敵のバックライン(キャリー)に対して、プレッシャーを与えることで、戦況を有利に進められる。」

「なるほど〜!仕掛けられても焦らず対応できるのが強いんだね!」

「でも、事前に決めておかないってことは、どっちかにCatch担当がいなーい!とかDamage担当がいなーい!とかなっちゃいそう。」

「鋭い指摘だ、ぞーい。それについては次のトピックで詳しく解説するぞ。」
2. All-roundチャンピオンを両サイドの外側に配置

「V字型がAll-roundのチャンピオンをV字型の外側に配置する理由は、彼らがCatchとDamageの両方の役割をこなせるからだ。」

「これによって、どちらかのラインにCatch担当やDamage担当がいないという状況を防ぐことができるんだ。」

「なるほど〜!じゃあ、All-roundのチャンピオンがいないとこの戦術は難しくなるってこと?」

「そうだな。All-roundチャンピオンがいないと、柔軟な対応が難しくなり、陣形のバランスが崩れるリスクが高まる。だからT1では、このAll-roundのチャンピオンを選んでいるんだ。」
3.T1のチャンピオンピック
Zeus、Faker、Keria

「V字型をやるにあたりT1のチャンピオンピックにも特色がでる。」

「えーっ、チャンピオンピックに特色が出るってどういうこと?」

「V字型の外側を担当することの多いZeus、Faker、KeriaはAll-roundのチャンピオンをよくピックする。」

「ふーん、なるほど~!」

「他のチームでは、サポート役がよくCatchのチャンピオンをピックすることが多いが、Keriaはそれを避け、All-roundのチャンピオンを選ぶことが特徴的だ。」

「これにより、Keriaは単にエンゲージを狙うだけでなく、戦況に応じて攻守のバランスを取ることができる。Keriaの選択は、V字型戦術において柔軟性を高め、チーム全体の動きに合わせた対応が可能になる。」

「なるほど~!KeriaがAll-roundを選ぶことで、いろんな状況に対応できるんだね!Catchのチャンピオンだと、どうしても一度仕掛けたら戻れなくなっちゃうけど、All-roundのチャンピオンならその後の動きが自由にできるんだ!」

「その通りだ。Catchのチャンピオンは一度仕掛けるとリスクが高く、味方との連携がうまくいかないとその後の立ち回りが難しくなる。」

「しかし、All-roundのチャンピオンを選ぶことで、Keriaは状況に応じて味方の守りを固めたり、逆に攻めの姿勢を取ることができる。これがT1の柔軟な戦術において非常に重要な要素となる。」
Oner、Gumayusi

「OnerとGumayusiはどんなチャンピオンピックをするの~?」

「V字型の内側を担当することの多いOnerとGumayusiはCatchやDamage系のチャンピオンをピックすることが多い。」

「V字型の外側にはAll-roundのチャンピオンがいてくれるため、どっちかに偏ってもAll-roundのチャンピオンが足りない要素を補ってくれるのだ。」

「わぁ、そうなんだ!V字型の外側がAll-roundのチャンピオンで埋められてるから、CatchとDamageのバランスを考えなくてもいいんだね~!」

「その通りだ、ぞーい。OnerはジャングルのCatchチャンピオンで敵を捕まえたり、エンゲージしたりしてチームのきっかけを作る役割を担うことが多い。そしてGumayusiはDamageチャンピオンで安定したダメージを出すのだ。」
ぞーいちゃんのメモ!
ぞーいちゃんメモ:T1のV字型戦術の流れと強み
- 敵の仕掛けを確認!
戦闘が始まったら、まず敵がどちら側に仕掛けてくるかをチェックするよ!これで、どちらがフロントライン、どちらがバックラインになるかが決まるんだね! - ポジションを柔軟に変更!
仕掛けられた側は守りを固める「バックライン」に、仕掛けられなかった側は攻撃側として前に出る「フロントライン」に動くよ! - フロントラインとバックラインを切り替える!
戦況に応じて左右の役割を柔軟にチェンジ!これで相手の意表を突いて優位に立てるんだ~!
T1のV字型戦術のポイント
- フロントラインとバックラインを前後じゃなくて左右に分ける!
- 陣形を決めずに、戦闘中に相手の動きに合わせて対応!
- 外側にAll-roundチャンピオンを配置して、CatchもDamageもバッチリ対応できる!

「柔軟に動くことで、どんな状況でも対応できる力を発揮しているんだ!これがT1の勝利を支える秘訣なんだ!」