ADC: チームの主砲、試合終盤を支配するロール
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目次
ADC（アタックダメージキャリー）は、物理攻撃を主体とする遠距離攻撃型のチャンピオンを担当するロールです。
主にボットレーンを担当し、序盤はサポート（SUP）と協力して安全に育成を進め、中盤以降はその成長を生かしてチームに大きな火力を提供します。
ADCの役割の本質
ADCは、試合を通じて高い継続火力を提供する唯一無二のロールです。
特に、オートアタック（通常攻撃）による安定したダメージ出力は、タンクのような高耐久の敵を倒す際に非常に重要です。
例えば、ADCが存在しないチームでは、終盤におけるダメージ不足が顕著になり、集団戦での勝利が難しくなることが多いでしょう。
一方で、ADCは非常に脆弱なロールでもあります。耐久力が低いため、敵のアサシンやエンゲージ型チャンピオンに狙われるリスクが高く、ポジショニング（立ち位置）が勝敗を左右します。
これにより、攻撃を続ける技術だけでなく、防御的な動きや瞬時の判断力も求められるのです。
序盤の役割：育成とレーン戦の勝利
序盤のADCに求められる最大の課題は「安全に育つこと」です。
この段階では、ミニオンのラストヒットを確実に取り、ゴールドを稼ぐことが最優先されます。
このゴールドが装備購入に直結し、後の火力に大きく影響するためです。
さらに、敵SUPやADCからのハラス（削り）を最小限に抑えつつ、自分が反撃可能なタイミングを見極めることが重要です。
序盤の死亡は、装備の遅れを招き、レーン全体の主導権を失う原因となります。
そのため、過度に攻撃的なプレイを避け、SUPと協力して視界を確保しながら慎重にレーン戦を進めることが求められます。
一方で、敵のミスやジャングラーの助けを受けた場合は、積極的にキルを狙うことで序盤の有利を広げることができます。
この「攻守のバランス」を適切に取るのが、上手なADCプレイヤーの特徴です。
中盤の役割：チーム戦への参戦
中盤に差し掛かると、ADCはドラゴンやタワーなどのオブジェクトに関与する場面が増えてきます。
特に、ドラゴン周辺での戦闘では、ADCが与えるダメージが勝敗を分けることが少なくありません。
この時期には「カイト」と呼ばれるヒット＆ランの技術が必要です。
カイトとは、敵からの攻撃をかわしながら、自分は攻撃を続ける動きのことを指します。
これにより、タンクやファイターが接近してきた場合でも安全な距離を保ちながらダメージを与えることが可能です。
敵との距離感や移動のタイミングを意識することで、チーム戦での生存率を高めつつ、安定した火力を提供できます。
また、この段階では敵チームの構成に応じた装備選択が重要になります。
物理防御を積む敵が多ければ「ラストウィスパー」系統のアイテムを、移動速度が高い敵には「ルインドキング・ブレード」などの装備を選択することで、効率的なダメージ出力が可能となります。
終盤の役割：試合の勝敗を左右する主役
終盤の集団戦では、ADCが安全に攻撃を続けられるかどうかが試合全体の勝敗を左右します。
この段階では、敵アサシンやエンゲージ型チャンピオンが自分を狙ってくる可能性が高いため、味方のタンクやSUPと協力して防御態勢を整えることが重要です。
また、攻撃の優先順位を明確にする必要があります。一般的には、敵のタンクが目の前にいる場合でも、オートアタックを続けることで最大限のダメージを与えつつ、状況が許せば敵のキャリーを攻撃します。
このように、チーム全体の状況を見極めた判断力が求められます。
ADCを極めるためのヒント
- 正確なラストヒット技術を習得する
これにより、序盤のゴールド収入が安定し、装備の完成が早まります。 - 安全なポジショニングを意識する
敵のスキル射程を把握し、無理に前に出ないことが生存の鍵です。 - カイトを練習する
敵に捕まらず、安定して攻撃を続ける技術を磨きましょう。 - 装備選択を状況に応じて調整する
チームの構成や敵の装備に応じた柔軟なビルドを心がけることが重要です。
結論
ADCは、序盤の育成から終盤の集団戦まで、一貫してチームのダメージの中心を担うロールです。
操作技術や判断力、戦術的な思考が求められるため、上達することでチームの勝利に大きく貢献できます。
自分の技術を磨き、試合の主役となりましょう。
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